北朝鮮離脱住民と私
タイトルにある北朝鮮離脱住民。
一体、どのような人のことを指すのか、知っている人は朝鮮半島の事情に結構勉強されている方だと思います。
韓国語で書くと、북한이탈주민(韓国では北朝鮮のことを북한:北韓と呼ぶ)。
そのままの通り、北朝鮮から抜け出した人たち、すなわち脱北者を指します。
この呼称は、韓国の法律*1で、正式名称として使うように決められており、どのような人たちか定義もされています。
もちろん、日本のように日常会話では脱北者とも使います。
なぜいきなりこんな話をするかというと、これが自分の研究テーマの対象だからです。
2016年2月、交換留学を終えて、日本に帰ってきたときに、とある一冊の本に出会いました。
生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った
- 作者: パク・ヨンミ,満園真木
- 出版社/メーカー: 辰巳出版
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: 単行本
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書店を歩いてて、ふと目に留まったこの本を手にした時から、大学院の研究テーマが決まりました。(その前に卒業論文が待っていましたが)本の内容に関しては、また書籍レビューを書きたいと思います。
日本では、脱北者に関する研究実績は乏しく、先入観による情報発信が多いです。韓国の脱北者の生活を実際に知っている方なんて、ほとんどいないですからね。
ちなみに、この著者を紹介すると、2014年にアイルランドのダブリンで行われた若者の国際会議で北朝鮮の人権問題に関してスピーチし、有名になりました。
その動画がこちら↓
Escaping from North Korea in search of freedom | Yeonmi Park | One Young World
現在は、結婚と出産を経て、育児のために、以前ほど活動をされてはいない感じです(彼女のインスタより)。
ブログ主の話に戻します。大学院に入り、とある脱北者団体とご一緒する機会に恵まれました。そこで初めて、実際の脱北者と出会いました。現在も縁は続き、連絡しては韓国で会うようになりました。韓国での生活の大変さ、就職などいろいろな話をします。韓国政府もいろいろと定着支援政策を改善してきましたが、変化する脱北者事情に対応しきれていないです。
北朝鮮離脱住民の社会統合に関しては、これからも活発な議論が必要ですし、支援が必要だと思っています。